AutoHotkey と ChangeKey を利用したキーボードの最適化
いろいろな作業をPCでするうえで,矢印キーやHomeキー,Endキーを多用するのだが,これらのキーを押すためにはホームポジションを崩さなくてはいけない.
それがいい加減にうざったくなってきたので,AutoHotkey とChangeKey を使ってキーの配置やキーバインドを設定し,自分流の最適化を図っていきたいと思う.
ChangeKey
まず,ChangeKey を使用してキーの割り当ての変更をする.
ChangeKey のダウンロードは下のリンクから.
公式HP
『Satochi村』http://satoshi3.sakura.ne.jp/f_soft/dw_win.htm
窓の社
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/changekey/
LZHファイルがダウンロードされるので,7zなどのアプリで適当なディレクトリに展開する.
そして,入っていた ChgKey.exe を「管理者権限で実行」する.
すると,下の画像のようなウィンドウが表示される.

変更したいキーをクリックする.すると新たに次のようなウィンドウが表れる.

新たに割り当てたいキーをここで選択すればOKである.
F13 のようにここには存在しないキーを割り当てる場合には,右上にある “Scan code” を選択する.
例えば,F13キーのスキャンコードは “0x0064” であるから,ここで下4桁の “0064” と入力すれば,F13キーとして割り当てることが可能である.
私の場合は,次のようにキーを設定した.

まず,「半角/全角キー」を「Escキー」に変更した.
これは,Escキーは比較的よく使うのに対し,左上は遠すぎるからである.
対して, 半角/全角キーはホームポジションで小指を伸ばせばぎりぎり届く位置にあるものの,私は使う機会が全くない.
(英数とかなの切り替えは無変換キーと変換キーでやっている.)
さらに,キーボードによっては, Escキーと半角/全角キーの位置取りが上下ではなく左右だったりするものもあり,そういうときの混乱防止にもなるかな,という意図もある.
次に,「CapsLockキー」と「カタカナひらがなローマ字キー」を F13キーとした.
これらの2つのキーは,自分用のショートカットのためのキーとして利用する.
左手のキーと組み合わせる時と右手のキーと組み合わせるとき用に左右1つずつとしてみた.
AutoHotKey
インストール
AutoHotKey をダウンロードする.
公式サイトは,こちら.
AutoHotKey
https://www.autohotkey.com/
公式サイトの”Download” > “Download Current Version” で,インストローラ
“AutoHotkey_1.1.33.10_setup.exe” がダウンロードされるので,これを実行する.
インストローラが起動したら, “Express Instllation” を押す.
インストールが完了したら,”Exit” を押せば完了である.
ahk ファイルの作成・実行
ahk ファイルを作成する.
ファイルの中身は以下の通り.
F13 & H::Send,{Blind}{Left}
F13 & J::Send,{Blind}{Down}
F13 & K::Send,{Blind}{Up}
F13 & L::Send,{Blind}{Right}
F13 & A::Send,{Blind}{Home}
F13 & E::Send,{Blind}{End}
F13 & U::Send,{Blind}{BS}
F13 & O::Send,{Blind}{Del}
F13 & Space::Send,{Blind}{Enter}
"実際に押すキー"::Send, {Build}{"実行されるキー"}
の形式で書けばよい.
記法の詳細は,AutoHotkey Wiki を参照.
AutoHotkey Wiki
http://ahkwiki.net/Top
保存した ahk ファイルをダブルクリックすれば実行される.
画面右下の通知領域に AutoHotkey のロゴ(Hのマーク)が表示されれば実行成功である.
自動起動の設定
このままだと,PCを起動するたびに再度 AutoHotkey を実行する必要がある.
それは面倒なので,起動時に自動実行されるように設定する.
まず,”Windowsキー+R” で,「ファイル名を指定して実行」を開き,”shell:startup” と入力し,Enter.
エクスプローラでスタートアップのファルダが開くので,そこに ahkファイルのショートカットを置く.
すると,ショートカットを置いた ahkファイルが起動時に実行されるようになる.
参考文献
- 「Windows95, 98 ME, NT, 2000, XP用のダウンロードソフト」Satoshi村 http://satoshi3.sakura.ne.jp/f_soft/dw_win.htm
- 『「Change Key」非常駐型でフリーのキー配置変更ソフト』窓の杜 https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/changekey/
- “AutoHotKey” https://www.autohotkey.com/
- did2「ChangeKeyを使用してWindowsキーをF13キーに変更する方法」情報科学屋さんを目指す人のメモ(FC2ブログ版) http://did2.blog64.fc2.com/blog-entry-349.html
- 新卒2年目のITコンサルタント「キーボードを最適化する教科書」note https://note.com/consultant1221/n/n371fb9e8ce9d
- ごまなつ「快適キーボード操作のためのキーカスタマイズ 〜Windows編〜」さくらのナレッジ https://knowledge.sakura.ad.jp/23305/
- りえくれ「[Windows 10] 矢印キーに指を伸ばすエンジニアはザコ!とバカにされた(Change KeyとAutoHotkeyの導入)」Qiita https://qiita.com/riekure/items/49b941fa5159f9948313
- 「Windows10 のキーボードをAutoHotKeyでカスタマイズ ~ カーソルキーを 無変換キー+HJKL(Vim風) で操作する 他 ~」Snow System https://snowsystem.net/other/windows/windows-capslock-ctrl-f13-key/
- 「キーバインドをカスタムして全能感を手に入れる【AutoHotKey, ChangeKey】」備忘録とか日常とか https://may46onez.hatenablog.com/entry/2019/04/21/001226
- “AutoHotkey Wiki” http://ahkwiki.net/Top