【TeX】箇条書きの記号を変更する

個別に記号を変更する

記号付き箇条書き

箇条書きの中の1つの要素だけ記号を変更したい場合は，\item[記号]のようにする．

\begin{itemize}
	\item ぶどう
	\item[☆] みかん
	\item いちご
\end{itemize}

番号付き箇条書き

番号付き箇条書きで1つの要素だけ番号から外して別の記号や番号を振りたい時も同様にする．

\begin{enumerate}
	\item いぬ
	\item[*] ねこ
	\item たぬき
\end{enumerate}

環境内の箇条書きの記号を一括で変更

環境内の箇条書きの記号をまとめて変更する場合は，\renewcommand を使用する．

記号付き箇条書き

記号付き箇条書きの記号を変更するには，\renewcommand{\labelitemレベル}{記号} と記入する．
レベルはローマ数字で，i, ii, iii, iv のようにし，例えば第一レベルの箇条書き記号を変更する場合は， \labelitemi となる．

\begin{itemize}
	\renewcommand{\labelitemi}{-}
	\renewcommand{\labelitemii}{*}
	\item アジア
	\item ヨーロッパ
	\item アフリカ
	\item アメリカ
	\begin{itemize}
		\item 北アメリカ
		\item 南アメリカ
	\end{itemize}
	\item オセアニア
\end{itemize}

番号付き箇条書き

記号付き箇条書きの記号を変更するには，\renewcommand{\labelenumレベル}{書式} と記入する．
レベルの部分は記号付き箇条書きと同様にローマ数字を加える．

書式の部分で，カウンタの出力方法を定義し直す．
番号付き箇条書きのカウンタは，\enumレベル の形式で，レベルの部分には，やはりローマ数字が入る．

設定できる書式は，以下の表の通り．

コマンド書式例
¥arabicアラビア数字1, 2, 3, …
¥romanローマ数字小文字i, ii, iii, …
¥Romanローマ数字大文字I, II, III, …
¥alphアルファベット小文字a, b, c, …
¥Alphアルファベット大文字A, B, C, …

例えば，第一レベルの番号を (1) のように出力したい場合は，\renewcommand{\labelenumi}{(\arabic{enumi})} のように記述する．

以下は，番号付き箇条書きで，1.1., 1.2., … のように上のレベルの番号も伴って出力させる例．

\begin{enumerate}
	\renewcommand{\labelenumi}{\arabic{enumi}.} 
	\renewcommand{\labelenumii}{\arabic{enumi}.\arabic{enumii}.}
	\renewcommand{\labelenumiii}{\arabic{enumi}.\arabic{enumii}.\arabic{enumiii}．}
	\item 概要
	\item 地理
	\begin{enumerate}
		\item 山岳
		\item 河川
	\end{enumerate}
	\item 交通
	\begin{enumerate}
		\item 鉄道
		\item 道路
		\begin{enumerate}
			\item 国道
			\item 県道
		\end{enumerate}
	\end{enumerate}
\end{enumerate}

参考文献